フリムンバード’s blog

石垣島暮らしの徒然を。

弾ぁ、まだ残っとる

ガキの頃は宿題忘れた事など一度も無い優等生だったはずなのに、今じゃ忘れた事も忘れちまうありさま。嫌な事ばかりでは無かった気もするけど結局いい事も悪い事も忘れたふりをして どこ吹く風と、のうのうと今を何とか生きてる‥。でもね‥‥‥。

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週プレnewsより 転載m(__)m

菅原文太が“若い連中にもうひとつ伝えたいことがある”と遺したメッセージ!「弾ぁ、まだ残っとる」
[2014年12月16日]

「俺になんか起きたら、その時に好きなように書けばいい」と遺したメッセージとは
映画『仁義なき戦い』シリーズなどで知られる名優、菅原文太がこの世を去った。本誌は昨年の39号(9月17日発売)で菅原のインタビューを掲載、実は当時、記事にしなかった言葉があった。
撮影も終了し、取材場所の部屋を出ようとした菅原が記者を手招きし、「連れション、しようや」と誘った時のことである。そこに至るやりとりは週プレNEWSでもすでに伝えた。(http://wpb.shueisha.co.jp/2014/12/08/40282/
「俺になんか起きたら読者に伝えておいてよ」ーー本人の希望で、その時は掲載できなかった、メッセージの続きをここに公開する。
■自分には「弾ぁ、残っとる」と思え
菅原は、トイレの白い壁を見つめ続けていた。そして、おもむろに口を開いた。
「ここ(膀胱[ぼうこう])がおかしくなってから(2007年に膀胱がんが判明)小便するのも大儀でな。まあ、体はあっちこっちボロボロだけどなぁ。それでな、さっき言い忘れたが、若い連中に、もうひとつ伝えたいことがあって。こんなことを言うのは僭越(せんえつ)かもしれんけど。
まっ、今の若い連中も大変だと思うよ。生まれた時から、親や社会がレールを敷いちゃってな、そのレールから少しでもハズれようもんなら、すぐに落伍者の烙印(らくいん)を押されてしまう。レールから外れんように生きていても、ほら、最近はヒドい会社が増えているというじゃない? ブラックなんとかみたいな。まじめないい子ちゃんほど、いいように会社や世の中に利用されちょる。まぁ、それは昔と変わらんけども。
だから、そんな連中に言いたいんだよ。
負けてもいいぞって。
でな、さらに大事なことは心の中で、こう自分で自分に言い聞かせることなんだ。
『弾ぁ、まだ残っとる』。
組織は汚い大人の集まりだから喧嘩するだけ無駄例えば、若いサラリーマンが会社で理不尽な目に遭っても、そこはいったん負けを認めたほうがいい。自分に正義があったとしても、相手は組織だしな、しかも組織ちゅうのは、汚い大人の集まりだから(笑)。喧嘩(けんか)するだけ無駄だ、勝てっこない。でも、負けたからといって卑屈になることもなければ、気力を手放すこともないんだよ。
そこはジッと我慢して、自分には『弾ぁ、残っとる』と思い、前を向けばいいわけ」
ーー弾とは……?
「その弾の正体は、自分がこれまで勉強してきたことや、周囲の人たちから受けた愛情や支えだと思えばいい。で、本当に自分が勝負を賭けたい時に、その弾をブッぱなせばいいんだ。その弾が当たらなくても、懲りずに自分には『弾ぁ、まだ残っとる』と粋(いき)がって生きてりゃいい。その繰り返しだよ、男の人生なんてもんは」
ーー今のその言葉、メモって原稿につけ加えていいですか。
「いや、よそう」
ーーなぜですか、もったいない。
「メモするのは構わんけど、なんかなぁ、しゃべってて急に恥ずかしくなってきた(笑)」
ーー載せましょう!
「いや、だったら、俺になんか起きたら、その時に好きなように書けばいい。俺も、いつどうなるかわからんし(笑)。まあ、そん時は、そっちの読者に今の言葉、伝えておいてよ」
菅原文太は、ありったけの生命力という名の弾を撃ち尽くし、天に召された。
そうだ、俺たちには「弾ぁ、まだ残っとる」のだ。これからどんなにイヤな目に遭おうとも「弾ぁ、まだ残っとるぞ」とつぶやき、やせ我慢を続けていくのだ。
以上。


へらへら と 凛として。

滾らせ 生き抜け 道暗くとも 悪しくとも。


eastern youth - 滾らせ、生き抜け