三線を始めて13年。未だによくわからない。
チンダミ（調弦）三年。って言うけど僕は10年掛かったし、未だに分からなくなる時がある。
バチの持ち方。未だにしっくりこない。
肘や手首の置き場所、角度。未だにしっくりこない。
正座の仕方、顎の引き具合、視線の場所。
未だに分からない。
立ち方、三線の抱え方、寝かせる角度、左手の親指の位置、右手の手首の位置、五本指それぞれの位置、力加減。違和感だらけ‥。
唄い方、喉の使い方、息の吸い方すら分からなくなるんだ。
全てがミリ単位の世界。
異形や奇形にむしろ共感や憧れを抱いて成長してしまった自分が「古典」と呼ばれる物に招かれるとは思いもしなかったんですが、まぁ人生こんなんだから面白いわけで、ましてそれで生活の糧を頂くようになるとは神さんも知らんかったはずだ。
全く無謀な覚悟から 恥かきべそかき汗かきやってきたけど報われる瞬間ってのは人に認められたり喝采を浴びたりではない極々 己にしか分からないギフト＝気付き を頂く時の方が多かった気がします。
小さい頃から一つの事を懸命に追い続けて来た経験のある方には当たり前の事かも知れないけれど、広く浅く適当に生きて来た僕にとったら
それはそれは大きな成長だったもんでね‥‥。
イチローが、フォームを変え続けるように、大山倍達が、拳の握り方に疑問を持ち続けたように‼
皆それぞれが挑戦し続けてるし、もちろん僕も日々、人差し指や親指の角度を変えてみたり、喉の使い方や声を響かせる場所を探しながらも そうとは気付かれないように笑顔は絶やさずに唄ってるし、これからもずっとそう。その繰り返し。
して、必ずギフトはやってくるから。
今日はバチに突っ込む人差し指が いい感じを見つけ、肺から上がって声帯を抜けた母音を鼻に当てる感覚を手に入れたゴキゲンな一日でした！ちっちゃいけどバカデカイ ミラクルの始まり始まり～～～♪
[LIVE] ROVO 「PYRAMID」 後半五分の神懸り的演奏
